健康食品の一つとして、茶の材料などに利用されているハトムギ。
昔から煎じて飲めば、肌荒れやイボ取りなどに効くとされてきたが、詳しい働きはあまり知られていない。
最近のハトムギ研究の成果や、煎じるだけでなく、料理して美味しく食べる方法を探った。
■動物実験で
殻を取り除いたハトムギは「ヨクイニン」という漢方薬として知られてきたが、最近の研究で抗アレルギー作用などがあることがわかってきた。
中野長久・大阪府立大学名誉教授(栄養生理学)らが、ネズミにハトムギの粉を食べさせる実験を行ったところ、アレルギー症状を抑制し、精神的なストレスを軽減させる働きがあることがわかった。
ヒトへの臨床試験はこれからだが、中野さんは「ハトムギに含まれる食物繊維の一種、多糖類(ベータ・グルカン)
が効果を上げているのではないか」と話す。
ハトムギ飲むより食べて
ハトムギは煎じて飲まれることが多いが、中野名誉教授は「動物実験の結果からみると、食べた方が効果的」と勧める。
ストレスの軽減や抗アレルギー効果
このほか近畿大学の動物実験などで、高脂血症が改善された例も報告されている。
■発酵させて
「ハトムギがきっかけで、現代医学を補う代替医療の治療・研究に関わるようになった」と言うのは、鈴木信孝・金沢大学補完代替医療学特任教授。
十数年前、子宮内にイボが広がった女性が、甘酒のように発酵させたハトムギを食べ続けたところ、治ったという経験をした。
そこで、ハトムギの効用を科学的に解明するため、太田富久・同大薬学部教授とともに、発酵ハトムギを使い、難治性のイボや、性感染症の一つで肛門などにできるイボ(尖圭コンジローム)、
声帯ポリープ、皮膚の色素沈着などに効果があるかどうか研究している。
■ハトムギの豆知識
ハトムギ 原産地は東南アジア。一年草。殻の硬いジュズダマの近縁種で、殻は軟らかい。タイや中国の輸入品が国内商品大半を占め、国産は約5%の400トンに過ぎない。栽培は難しい。

テーマ:健康、美容、ダイエット - ジャンル:ヘルス・ダイエット


